翻訳会社が翻訳料金を見積もる際のパラメータ

翻訳会社において翻訳料金の見積もりに影響を与える要素

翻訳のご依頼はお早めに

日本の景気改善に伴いし、翻訳需要が高まってきております。

そのため、一昔前であれば、腕の立つ翻訳者であっても時間的な余裕があり、比較的スムーズにスケジュール調整ができたのですが、昨今では、腕の立つ翻訳者は仕事がギュウギュウに詰まっている状態となっています

翻訳会社においては、短納期の場合、有能な翻訳者の投入が難しく、また、有能な翻訳者の確保に伴うコストも上昇しております。

このため、翻訳料金そのものが上昇基調にありますが、特に、短納期の翻訳料金が大幅に上昇しているのが現状です。

良い翻訳結果を低価格で得るには、早めに翻訳会社に発注なさることが重要なポイントです。


翻訳会社によって異なる計算方式

翻訳料金の計算方式は、翻訳会社によって異なり、以下の3つに大別されます。

  • ページ数を基準とする方式
  • 原稿の文字数あるいはワード数を基準とする方式
  • 訳文の文字数あるいはワード数を基準とする方式

それぞれの方式の得失につては下記サイトをご参照ください。

翻訳会社による翻訳料金の見積方式の違い

このページは翻訳会社ソリュテックが翻訳料金(翻訳レート)を算出する際に考慮する項目についてまとめたものです。尚、普遍的な内容も多く含まれていますので、翻訳会社ソリュテック以外の他の翻訳会社でも多かれ少なかれ当てはまると思われます。

 マクロな翻訳料金は市場原理によって定まる

自由主義社会においては翻訳会社が一方的に翻訳料金を決めるのではありません。 市場原理が翻訳料金の大枠を定めるのです。

需要と供給の関係による翻訳料金の形成

真っ当なビジネスを行っている翻訳会社であれば、その翻訳品質やサービス内容に見合った翻訳料金にほぼ収束していきます。

もし、粗悪な翻訳なのに高い翻訳料を取ったらどうなるでしょうか? 普通、そのような翻訳会社に翻訳を依頼する人はいませんよね。 従って、そのような翻訳会社は市場から消えて無くなることになります。市場に存在し続けるためには、翻訳品質や翻訳サービスの内容に見合った翻訳料金で翻訳サービスを提供する必要があります。粗悪な翻訳でも翻訳料が激安だったら翻訳を依頼する人がいるでしょう(低料金路線)し、翻訳料が高くても、それに見合うだけの価値を持った翻訳であれば、高級な翻訳を求める人はその翻訳会社に翻訳を依頼するでしょう(高級路線)。

すなわち、長期にわたってビジネスを行っている翻訳会社は、翻訳品質や翻訳サービスの内容に見合った翻訳料金で翻訳サービスを提供することにより事業を継続させていると言え、妥当な翻訳料金でビジネスを行っているのがほとんどであると言えるでしょう。逆に、できたての新しい翻訳会社の場合、翻訳品質や翻訳サービスの内容に見合った翻訳料金なのかどうかの判断が難しいということになりますので発注側のリスクも増大します。

尚、上記の原理は会社組織として運営されている規模の翻訳会社(翻訳が主たるビジネスである会社)に当てはまるものであり、ついででやっているような翻訳会社や、個人が翻訳会社の看板を掲げて片手間で翻訳をやってるような場合などには適用できません。 なぜなら、翻訳会社の運営以外の収入源があれば、その翻訳会社は細々ながら存在し続けることは可能だからです。

※ 真っ当なビジネスを行っている翻訳会社で無い場合、市場原理が働かず、不当な翻訳料金となるものと考えられます。注意してください。

景気動向による翻訳料金への影響

景気が良くなると、多くの会社で海外との取引量が増加し、国際的な将来投資も増加します。その結果、翻訳に対する需要が高まり翻訳料金も上昇します。 尚、過去、大きな不景気で会社の買収や整理統合に伴い一部の分野で翻訳ニーズが増大したことがありましたが、これは特殊な例であると言えるでしょう。

詳細は 景気動向が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

季節要因による翻訳料金への影響

年末に翻訳の依頼が集中する傾向があります。 予算消化の関係など、色々な事情があるかもしれませんが、翻訳に対する需要が高まると翻訳料金も上昇します。 これなどは季節的な要因と言えましょう。

詳細は 季節要因が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。


関連記事: 翻訳会社の規模と翻訳料金の関係に関する考察

機械翻訳など技術の発達による翻訳料金への影響

翻訳というのはコンピュータによる自動化が難しい分野の1つですが、機械翻訳(自動翻訳ということもある)のソフトウエアの発達と対訳データの蓄積に伴って徐々に翻訳精度がアップしてきています。 機械翻訳で完璧な翻訳は無理であるにしても、翻訳にかかる労力を削減するツールとしての役割は増していくものと考えられます。 低コストで利用可能であって、しかも翻訳者を十分支援し得るだけ高性能な翻訳ソフトというのは現時点ではまだありませんが、将来、そのような翻訳ソフトが登場すると、翻訳作業が効率化され、翻訳料金が低下していくものと考えられます。


関連記事: 機械翻訳など技術の発達と翻訳料金の関係に関する考察

 ミクロな翻訳料金のパラメータ

おおまかな翻訳料金は上記のマクロ的な原理で定まりますが、ここでは、翻訳会社が適正な翻訳料金を算出するための個別の要素についてご説明いたします。

得意不得意

満遍なく全ての翻訳を得意とする翻訳会社は存在しません。 多かれ少なかれ得意不得意があります。 それは、翻訳者という人的要因であったり、過去に蓄積された翻訳データといった歴史的要因であったり、翻訳を支援するソフトウエアなどの設備的要因であったり様々です。

例えば、翻訳会社ソリュテックの場合、単発モノ(他に応用が見込めないカスタム翻訳)では、翻訳料金は翻訳業界全体の中で平均的な線にあります。 尚、誤解を避けるため申し添えておきますと、とりわけ低料金ではありませんが、翻訳料金の割には高い品質で翻訳を提供する翻訳会社として多くのお客様にご利用いただいております。一方、会社の商業登記に関する登記簿謄本の翻訳運転免許証の翻訳などパターン化することにより量産化可能な翻訳サービスでは、独自に開発したソフトウエアにより短期間で確実に翻訳やレイアウト作業が行える体制を敷くなどの工夫により、翻訳料金は他の翻訳会社の平均的な線の半分程度となることを目標とした設定となっております。


詳細は 得意不得意が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

専門性(専門的な難易度)

専門分野の翻訳は翻訳料金がアップします。また、どの程度専門的な訳文に仕上げるかに関する顧客の要求によっても翻訳料金が変ります。

詳細は 専門性が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

原稿の文章の書き方に由来する難易度

文書の書き方がうまい人が書いた原稿よりも、文書の書き方が下手な人が書いた原稿の方が翻訳コストは高くなります。

詳細は 原稿の文章の書き方に由来する難易度が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

翻訳の精度や保障に関する要求レベル

誤訳や不適切な訳が人命や損害に関わるような場合には高い翻訳精度が求められます。このような場合、何重にもチェックを行い、誤訳や誤訳を招く可能性がある不適切な訳を排除しますので翻訳コストは高くなります。

詳細は 翻訳精度や保障要求が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

訳文のわかりやすさに関する要求レベル

わかりやすい訳文にすればするほどコストは高くなります。

詳細は 訳文のわかりやすさに関する要求が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

部分的な翻訳

文書中の「ここと、ここと、ここを翻訳してほしい」というような場合で、それが細切れ状態である場合、翻訳コストは高くなります。

詳細は 翻訳範囲の指定要求が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

原稿の部分修正に合わせた翻訳

原稿の一部が変更され、その変更された部分にあわせて訳文を変更する場合、もともと翻訳ワークベンチ(TRADOS等)を使って翻訳されているものであるか否かによってコストの考え方は大きく変ってきます。

翻訳ワークベンチを使って翻訳されているものであれば比較的低コストで変更部位の翻訳ができます。(但し、翻訳ワークベンチを使った翻訳は、もともとコスト高)

翻訳ワークベンチを使わないで翻訳された文書の場合、翻訳会社では面倒な作業が発生することになり、翻訳コストは高くなります。

詳細は 原稿の部分修正に合わせた翻訳が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

特殊な要求

例えば、顧客の定めた特殊な翻訳ルールに従って翻訳する場合や、顧客側の好みを色濃く反映するような翻訳や、翻訳会社が翻訳した訳文を顧客側がチェックし顧客側の希望に沿って翻訳会社が訳文を修正するような、通常の翻訳以上に手間のかかる要求に基づく翻訳の場合には、翻訳コストは高くなります。

詳細は 特殊な要求が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

原稿のファイル形式

MS WORD で文字がデジタル的かつ明瞭な状態である場合と比較して、原稿がペーパー・ベースである場合にはコストが高くなります。 特に、手書き文字の場合や、活字になっている場合でも文字が潰れて判読に骨が折れるような場合には一層コストがかかります。

詳細は 原稿のファイル形式が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

納期

納期が短い場合には翻訳料金が高くなります。

詳細は 納期が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

翻訳ワークベンチで訳文を再利用できる割合および習熟度

大規模プロジェクトの場合で、原稿に類似の文章が繰り返して現れる場合には、翻訳ワークベンチ(TRADOSなど)を使って訳文を再利用できる可能性が増しますし、長期間にわたるプロジェクトの場合、翻訳者が内容に精通するのに伴い、習熟度が向上して翻訳効率がアップしますのでコストが低くなる可能性があります。

詳細は 翻訳ワークベンチで訳文を再利用できる割合および習熟度が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

レイアウト・画像・図表

原稿がFAX、ペーパー・ベース、PDFなど上書きできない場合は翻訳コストがアップします。また、原稿の中の画像内の文字(文字データとして簡単に分離できない)場合には翻訳コストがアップします。また、図表を翻訳対象とする場合、翻訳コストがアップする場合があります。

詳細は レイアウト画像・図表が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

納品形態

翻訳後にプリントアウトしたり記録媒体に保存してお渡ししたりする場合にはコストアップになります。

詳細は 納品形態が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

翻訳ワークベンチのデータの有無

顧客が翻訳ワークベンチで蓄積されたデータなど、翻訳に活用できるデータを持っており、それを翻訳会社に支給できる場合にはコストダウンが可能な場合があります。

詳細は 翻訳ワークベンチのデータの有無が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

汎用性

汎用性が高い翻訳の場合で、翻訳結果の文書を翻訳会社が他の用途に利用可能とする契約の場合にはコストダウンが可能かもしれません。

詳細は 汎用性が翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

ボリューム(文書量)

翻訳対象の文書が多い方が低い翻訳レートとなります。ボリュームディスカウントとして割り引く場合もあります。但し、納期が短い場合は納期のパラメータの影響も受けることになりますので一概にボリュームが多ければ翻訳レートが低くなるとも言い切れません。逆に小規模翻訳の場合は諸般の事務コストが翻訳そのものにかかるコストに比べて大きなものとなるため割高になります。

詳細は ボリュームが翻訳料金の見積もりに与える影響 をご参照ください。

ソリュテックでの翻訳料金に関する計算については翻訳料金の算出方法をご参照ください。

 戦略的プライシング

上記の様々な要因で翻訳料金はほぼ決まりますが、残りの要因として「戦略的プライシング」があります。 利益度返しでシェアを確保したいとか、将来の受注のために翻訳料金を下げるとか、特別な意味を持った翻訳料金がこれで、本来の翻訳料金を大幅に下回る不正常な料金設定なども含まれます。


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